こんにちは。管理人のハルです。
おかげさまで最近うちの子のアトピーの症状が落ち着いています。
それでも週に2~3日はみんなの肌潤風呂に入浴していますし、毎日お風呂上りには保湿剤を塗っています。
アトピーは良くなったり悪くなったりをくり返すので、油断はできません。
良い状態が続いていても保湿はおこたらないようにしましょう!
海水浴シーズンも終わりが近いですが、あなたはこんな話を聞いたことはありませんか?
『海水浴に行ったらアトピーがよくなった』
という話です。
ウソのような話ですが、本当に海水浴でアトピーの症状がよくなるのでしょうか?
今回は海水浴がアトピーの症状改善に効果があるのかについて説明していきませう。
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海水浴はアトピーに効果がある!
ズバリ!海水浴でアトピーがよくなるといわれています。
その理由は海水にはミネラルなどが多く含まれています。そのために皮膚にとってはいい影響があり、しかもミネラル以外にも塩分がありますので、この塩分が細菌の増殖を防いでくれます。
また、海水浴には海水以外にも肌によい要素があります。
それは【紫外線】です。
紫外線にも殺菌効果がありますので紫外線を適度に浴びることもアトピー肌には大切です。
海水と紫外線を使ったアトピー治療
海水浴がアトピー肌にいいとされる理由は前述の通りです。
”「アトピーは自分で治す」ドイツに学ぶ子供アトピーの治し方”でドイツのアトピー治療について紹介していますが、アトピー治療の先進国ドイツでは、海水と紫外線を使ったアトピー治療もあります。
その治療法は【トメサ療法】と呼ばれる治療法で、濃度の高い塩水のお風呂につかりながら、紫外線を浴びる治療法で、特殊な装置を使います。
患者は塩水のお風呂につかった状態で、コンピューターの音声に従って体を動かし、患部に紫外線を浴びます。
紫外線の照射量と時間は症状にあわせて変わります。
ちなみにトメサ療法で使う塩水の濃度は、イスラエルの死海と全く同じ濃度に調整されています。
トメサ療法は『夏に海水浴でアトピーが良くなったケース』をもとに作られた治療法です。
紫外線には炎症の進行を抑える働きがあり、同時にアレルギー反応を起こしている皮膚細胞を刺激して、肌本来の機能を改善する作用もあると考えられています。
そして塩水には角質を柔らかくして水分の吸収を高める作用や、紫外線の皮膚への吸収を助ける作用があります。
トメサ療法とは、紫外線を照射する【光線療法】と【塩水療法】を合体させた治療法なのです。
残念ながら日本でトメサ療法を行っているクリニックは私の知る限りではありません。
ですが、海水浴がアトピーに効果があるということはご理解いただけたのではないでしょうか。
注意!単に海水浴がいいということではありません
塩水がアトピーの症状改善に効果が期待できるのはおわかりいただけたと思います。
ですので、
『海水浴に行けばアトピー肌が良くなる』
と考える方もいるでしょうが、ここで注意して欲しいポイントがあります。
アトピーの症状によって塩水は避けるべき
塩水は傷にしみます。ですのでアトピーの症状が悪い時に海水につかると患部にしみることがありますので、場合によっては逆効果の恐れもあります。
アトピーの症状が悪化している時、患部がジュクジュクしている時などは、海水につかった際にしみるので塩水は避けましょう。
海水浴では【日焼け】に注意
海水浴でもう一つ注意して欲しいのは【日焼け】です。
紫外線は適度に浴びると肌の炎症を抑える効果がありますが、紫外線を浴びすぎると皮膚の炎症を起こしてしまいます。
日焼けをするほど日光を浴びてしまうとアトピーを悪化させてしまうので注意が必要です。
アトピーっ子は【日焼け対策】が海水浴のポイント
アトピーっ子やアトピー肌の方が海水浴に出かける際は、アトピーの症状や紫外線量などに気をつかうことが必要です。
特に日焼け対策は重要なのでしっかり行いましょう。
日焼け対策のポイントは次の3つです。
1、日焼け止めクリームを塗る
日焼け対策に一番効果があるのは日焼け止めクリームです。
日焼け止めクリームは【紫外線を吸収する】【紫外線を錯乱する】方法があり、購入する際のポイントは【PA】と【SPF値】です。
- PAとは
紫外線にあたった肌を黒くさせる紫外線A波(UVA)の遮断に対しての効果を表します。
PAの効果には3段階あり、【+:効果がある】【++:かなり効果がある】【+++:非常に効果がある】に分けられます。 - SPF値とは
日焼けや発がんの原因になる紫外線B波(UVB)の遮断率になります。
例えば”SPF25”の場合、無対策と比べて紫外線が25分の1になるということで、SPF100は100分の1になるということですね。
2、肌の露出を避けて日陰で過ごす
肌の露出が多いとその分紫外線の吸収量も多くなり、長時間いると日焼けしてしまう可能性があります。
上着を着るなどして紫外線量を減らす対策をしましょう。また、日陰を上手に利用して、直接日光を浴びないようにしましょう。
3、日差しの強い時間はさける
日中、太陽が一番高くなるのは午後2時頃です。もちろんその時間は紫外線量も多くなります。
アトピー肌に良いのは【適度な紫外線量】なので、午前中や夕方位の比較的紫外線の少ない時間に紫外線を浴びるのがいいでしょう。
まとめ:海水浴でアトピーの改善にはつながりがあった!ただし日焼け対策をしっかりしましょう!
『海水浴に行ったらアトピーがよくなった』と言う話はあながちウソではないようです。
実際にドイツのアトピー治療では海水と紫外線を応用した【トメサ療法】というアトピー治療があります。
海水浴でアトピーが良くなった要因は【海水と紫外線】です。
紫外線は浴びすぎると日焼けしてしまうことにもなりかねません。日焼けはアトピー肌にとってよくないので、紫外線は適度に浴びるように注意してください。
安易に『海水浴に行けばアトピーが良くなる』とは思わないでください。
今回伝えたかったことは『アトピー肌でも日焼けに注意すれば、海水浴は楽しめる』ということです。
アトピー肌を気にしすぎて楽しみを我慢する必要はないのです。
大切なのは【楽しんだ後のスキンケア】をしっかりすることなのです。
夏ももうすぐ終わりますが、最後まで夏を満喫してください。
海水浴の後はスキンケアをしっかり行って、肌を清潔にして乾燥させないようにしてくださいね!
先日主治医から
「アトピーもう治ったね」
とアトピー治療終了の太鼓判をいただきました!
7年かかった我が家のアトピー治療で意識したこと、ビフォーアフターはこちらをご覧ください!