みなさんこんにちは。
子供のスキンケアをしているうちに、最近は自分のスキンケアを念入りにするようになりました。
管理人のハルです(^^)
おかげさまでうちの子の肌の調子はいい状態をキープしています。
アトピー肌の方が気にしなければならないのはかゆみや赤みだけではありません。
かゆみを我慢できずにかいていると、肌の状態はどんどん悪化して肌の黒ずみが目立つようになって、
ついには色素沈着がはじまってきます。
じつはこの色素沈着。
放っておくと取り返しのつかないことになりかねません!
今回はアトピーっ子はもちろん、スキンケアを気にするお母さん方にも参考になる内容ですので最後までお付き合い下さい。
見出し
本当は怖いシミ・色素沈着
肌の3大トラブル”シミ・シワ・くすみ”は女性にとって大きな問題ですね。
特にシミなどは年齢によってシミができる可能性が高まり、アトピー性皮膚炎の方に限らず健康な肌でも起こりうるものです。
健康な肌であれば日頃のスキンケアをしっかりすることで徐々に目立たなくなっていき、いつの間にか消えていくことが多いのですが、アトピー性皮膚炎の肌は健康な方よりもシミなどの肌のトラブルが出やすく治るのも時間がかかります。
特にアトピーっ子のかゆみが出るのは同じところが多いので、何度もボリボリかいているとかくことが皮膚への刺激となってしまい、よけいに黒ずみが目立ってくることもあります。
うちの子は色素沈着が出やすい体質なのか、おしりの広い範囲で黒ずみがありました。
黒ずみをそのまま放っておいたら最悪の場合、色素沈着が消えないという事もあるのです。
低学年くらいだとあまり気にしないと思いますが、思春期にもなると子供でも外見を気にするようになります。
特に女の子は外見を気にするのが早いと言われていますので、そんな時がきた時、肌の一部が黒ずんでいると黒ずみがコンプレックスになるのではないでしょうか。
目立たない所であればまだいいのですが・・・肌の露出する所だと隠しようがありません。
『うちの子は黒ずんでないから大丈夫』と思っていても、アトピーっ子は本当に肌が弱いので、ちょっとした油断がとりかえしのつかない事になることもありますから本当に気をつけてくださいね。
実際にうちの子は2~3日という短期間で肌の状態がガラッと変わる事があります。
先日まできれいな肌を保っていると思って手を抜くと、あっという間に肌に赤い斑点が出たり、かゆみがひどくなったりと、アトピーっ子はいくら対策しても油断はできないのです。
だからこそ私たち親が子供の肌を気にしてあげないといけないのです。
症状が出ていない方はイマイチ実感がわかないかもしれませんが、ある日突然肌の一部が黒ずんでくると『ヤバイ!もしかしたら黒ずみ取れないかも・・・』という感じで親としてはあせります。
黒ずみが出てからあわてて対策するのではなく、普段から予防するように心がけてください。
なぜなら色素沈着の予防は将来的に子供のアトピー治療にとって重要になってくるからです。
”アトピーのかゆみはストレスも原因?すぐにできるストレス解消法”でも紹介していますがアトピーの改善にはストレスが大きく影響します。
なので『色素沈着が消えない』というストレスをお子さんがかかえてしまうとアトピーの治療によくありません。
特に女の子は気をつけてくださいね。
今は色素沈着が出ていなくても”アトピー肌は色素沈着が出やすい”ことを忘れずに普段のスキンケアで予防することをおすすめします。
シミ・色素沈着が起こる仕組みを知っておこう
シミや色素沈着は誰にでも出る可能性がありますが、原因を作っているものは一体なんなのでしょうか?
シミ、そばかす、色素沈着の原因はメラニン色素という成分です。
メラニン色素が皮膚で生成されると黒ずみやシミの原因になるのです。
メラニン色素が生成されるタイミング
シミや色素沈着が出る原因にはさまざま。
加齢やホルモンバランスの乱れなどの内的な要因もありますが、ヤケドや外傷、かぶれ、慢性的な擦過(こすれ)による外的な要因があります。
そしてメラニン色素が生成されるタイミングの多くは
【皮膚に炎症が起きたあと】
に生成されます。
例えば日焼けして皮膚にダメージを受けた後や、肌に合わない化粧品などでかぶれたりすると肌は炎症を起こしメラニン色素が生成されます。
それが皮膚に残ることで色素沈着やシミになるのです。
ということは、アトピー性皮膚炎の人の肌は皮膚に炎症が起きている状態(こちらで説明しています)なので、その分”健康的な肌の人よりもメラニン色素が生成されやすい状態にある”ということなのです。
また、かゆみが我慢できずにかいてしまうのも刺激となって色素沈着の原因になりますので、日頃のスキンケアでかゆみをおさえるこということは、結果的に色素沈着の予防、改善につながるのです。
色素沈着はアトピー肌に起こりやすい
このメラニン色素は肌の角質層などの表皮であれば、新陳代謝(ターンオーバー)とともに消えていくのですが、もっと深い所に落ち込んでしまうと色素沈着はさらに深刻なものになってしまいます。
なぜなら真皮のターンオーバー周期はとても長いのです。
アトピーっ子が注意して欲しいのは、アトピー肌の人は外部の刺激にさらされている事が多いので、健康的な肌の人よりも真皮に色素沈着する可能性が高いといわれています。
しかもアトピーっ子はかゆみが出ると無意識のうちにかいてしまうので、大人よりも色素沈着で悩んでしまうことが多いのです。
また子供は紫外線にさらされる機会が多いので
アトピー肌(≒皮膚の炎症)
↓
紫外線・刺激によりメラニンが生成される
↓
真皮に沈着
↓
色素沈着
↓
治りにくい
となってしまう可能性が大人よりも高いのです。
色素沈着が治らない!?表皮と真皮のターンオーバー周期の違い
さきほど、「真皮のターンオーバー周期はとても長い」と述べていますが、表皮と真皮ではどれくらい違うのかというのは下図をご覧ください。
健康な肌の人の表皮のターンオーバー
年齢 | ターンオーバーの周期 |
10代 | 約20日 |
20代 | 約28日 |
30代 | 約40日 |
40代 | 約55日 |
50代 | 約75日 |
60代 | 約100日 |
表皮のターンオーバーの周期は年齢によって変わってますね。
ターンオーバー自体なかなか実感する事がないと思いますが、ケガをした時の事を思い出してください。
転んだりしてけがをすると、傷口にカサブタができますが、そのうちカサブタがはがれてすっかり元通りになります。
カサブタがはがれていくのはターンオーバーによって新しい組織がカサブタを排除しているからなんですよ。
子供の頃は傷の治りが早いですが、大人になると治りがなんとなく遅くなっている気がしませんか?
年齢を重ねると傷の治りが遅くなっている気がするのは気のせいではありません。
ターンオーバーの周期がそれだけ遅くなっているという事なんです。
一般的に”ターンオーバー”というと表皮の部分のことをさしている事が多いのですが、
これに比べ真皮のターンオーバーは極端に遅く5年とも6年ともいわれています。
つまり、表皮の下にある真皮にメラニン色素が沈着してしまうと、健康な肌の人でも5~6年はシミや色素沈着が治らないということです。
アトピー肌の人はターンオーバーの周期が正常ではない事が多いので、それ以上かかることも・・・。
だからこそアトピー肌の人は特にシミや色素沈着に気をつけなければいけないのです。
真皮にまで落ちてしまったメラニン色素を自力で取り除くには相当な時間と根気が必要です。
美容クリニックでも除去の施術を行っている所もありますが、アトピー肌の方が施術できるかは医師と相談することが必要になります。
色素沈着を予防・改善するには
シミや色素沈着で後悔しないようにするには日ごろの対策がとても重要です。
色素沈着の予防・改善のための3つのポイントをご紹介しますので参考にしてみてください。
1.まずは炎症を治すことが大切
先程も述べましたが、メラニン色素の生成のタイミングは【炎症が起きたあと】です。
アトピーの人は皮膚の潤いのバランスが崩れている状態なので炎症しやすい状態です。
まずは普段から炎症の予防をしておきましょう。
保湿はもちろん、かゆみや赤みがひどい所が出てきたら薬を適切に使用して”とにかく早く改善させる事”が大切です。
その際、かゆみを誘発する可能性のある刺激のある成分(界面活性剤、アルコール、パラベンなど)が入っているものはなるべく使わないようにしましょう。
2.ターンオーバー(新陳代謝)を正常な状態に戻す
アトピー性皮膚炎の人は新陳代謝(ターンオーバー)の機能も崩れている場合があります。
表皮のメラニン色素はターンオーバーにより皮膚から排出されますので、新陳代謝(ターンオーバー)を正常に戻すことも意識してください。
新陳代謝を正常に戻すためには生活習慣、食習慣を見直す必要があります。
特に睡眠時間は重要です。
理由はターンオーバーを促す成長ホルモンは睡眠中に分泌されるからです。
特に22時~2時の間が”ゴールデンタイム”と呼ばれるくらい成長ホルモンの分泌が活発になる時間とされています。
(ゴールデンタイムは睡眠後2~3時間という説もあります)
十分な睡眠時間は肌の機能を回復を促してくれますので、お子さんが睡眠不足にならないように早寝早起きを心掛けて下さいね。
食事も”アトピーっ子の食生活を見直す3つのポイント”を参考に、肌に良い栄養素をたくさん摂るように心掛けましょう。
肌のバリア機能の回復には早寝早起きと必要な栄養素を摂取することが大切です。
そして【ストレスを溜めない】ことも大切です。
先程も説明しましたが、コンプレックスもストレスの原因になります。
ストレスをためすぎると、さまざまなところに影響が出てきます。
(詳しくは”アトピーのかゆみはストレスも原因?すぐにできるストレス解消法”を参考にしてください)
3.紫外線対策をしっかり行う
紫外線はメラニン色素や色素沈着を悪化させてしまいます。
夏は特に紫外線が強いので、みなさん夏場の紫外線対策は行っていると思いますが、冬も紫外線には気を付けてください。
できればUVカットのローション等を気になるところに塗ると良いですが、アトピー肌に合わないこともありますのでローション選びは慎重に行って下さい。
うちの子の色素沈着をケアしてみました。
以前紹介した”アトピーの子供にみんなの肌潤風呂を3か月使った結果と感想”では『みんなの肌潤風呂を使うことで湿疹が目立たなくなりましたよ~(^^)』といった話が中心でした。
ですが湿疹が消えるのと同時に足の付け根の色素沈着が目立ってきたので、次の方法でスキンケアを中心に色素沈着のケアをしてみました。
ケアの方法は
- ズボンの下にスパッツを履いて、掻かないように肌の保護と保湿対策(紫外線対策?)。
- ”みんなの肌潤風呂”で肌の水分を補充。
- 湯上り後すぐに”みんなの肌潤ろーしょん”を色素沈着している部分にしっかり塗る。
- その後病院のクリーム(ヒルドイド)を多めに塗って保湿。
これらの方法で毎日色素沈着対策を続けてみました。
わが家では部分的な保湿にアトピー肌でも使える化粧水”みんなの肌潤ろーしょん”を使っています。
みんなの肌潤風呂と併用していますが、みんなの肌潤ろーしょんはシットリ感が凄いので愛用し続けています。
愛用し続けた結果については”みんなの肌潤風呂とみんなの肌潤ろーしょんを1年間使い続けた効果”を参考にしてみてください。
初めのうちは特に変化はありませんでしたが、1ヵ月を過ぎた頃から徐々に黒ずみが薄くなって、2か月くらいで下の写真のようにほとんど目立たなくなりました。
病院から処方のクリームの中にステロイドが少し入っていましたがそれ以外はステロイドは使っていません。
意識したのはしっかり保湿することと、かかないように肌を保護したことです。
子供はターンオーバーの周期が早いにも関わらず、約2か月と時間がかかりましたが今回はなんとか色素沈着を改善することができました。
今だから言えるのですが、色素沈着らしい黒ずみが出た時
『やばい・・・(汗)
かなり時間がかかりそう・・・』
と、正直かなり不安でした。
うちの子も私の不安な気持ちがわかったようで、私が仕事でいない時は自分でおしりにみんなの肌潤ろーしょんを塗ってケアしていたそうです。
写真で徐々によくなっているのを子供に見せると、
『もっと塗ったらもっと早く良くなるかな♪』
なんて言いはじめて、気が付くと子供が率先して色素沈着の対策をするようになりました(笑)
ダメもとでみんなの肌潤ろーしょんを使ってはみたものの、きれいに消える事はないと思っていましたが、今では『試して大正解!』と思っています(;^ω^)
色素沈着が顔や首なんかの見える部分にできた時の事を思うと…やっぱり普段の保湿で予防するのが一番ですね!
⇒部分保湿には『みんなの肌潤ろーしょん』がおすすめ!詳細はこちら
まとめ:色素沈着の対策は予防が一番
シミ・色素沈着は女性にとっては肌の大敵であることはもちろん、皮膚が弱いアトピー肌の人にとっても怖い存在です。
色素沈着は改善するまでとにかく時間がかかってしまうので、黒ずみがなくても意識して予防するようにしましょう。
そのためにまずは”規則正しい生活”と”皮膚を良い状態で維持する”ことが大切です。
皮膚の状態を維持する・・・つまり”保湿”なんです。
保湿保湿って聞きあきたかもしれませんが、それくらい大切な事なんですよ。
保湿って。
せっかくアトピー性皮膚炎が治っても、真皮に色素が沈着していたら自力で消すには相当な時間がかかってしまいます。
例えば小学校入学時に色素沈着ができた場合、中学校に入学するまで消えないかもしれません。
『かゆみは消えたけど、肌の黒ずみが恥ずかしいから人前に出るのがつらい』
ってなってしまったらアトピーが治った時も喜びは半減ですよね。
特に女の子の肌に黒ずみや色素沈着ができると最悪です。
多感な時期をコンプレックスを抱えて生活しなければいけないと考えると可哀想です。
うちの子はみんなの肌潤風呂とみんなの肌潤ろーしょんを徹底的に使って2ヶ月で黒ずみが改善しましたが、このまま放っておいたら長い間色素沈着で悩まされていたかもしれませんでした・・・。
「対策しておけばよかった…」
と後悔しないためにも、今できるケアを行ってアトピーを治療していきましょうね!
先日主治医から
「アトピーもう治ったね」
とアトピー治療終了の太鼓判をいただきました!
7年かかった我が家のアトピー治療で意識したこと、ビフォーアフターはこちらをご覧ください!