頭皮のかゆみはアトピーだけじゃない！かゆみの原因と改善策

こんにちは。

管理人のハルです

アトピーっ子の悩みの一つに

『とにかく頭がかゆい…』

という人がいます。

うちの子も時々頭皮のかゆみがあって頭をボリボリかいていたことがあります。

先日、頭皮のかゆみについて主治医に相談したのですが、ぬり薬は処方されず、ひどい時だけアレロック（飲み薬）を飲むようにと…。

しばらくは様子見になりました。

なぜ様子見になったのでしょう？

先生によると、うちの子の頭のかゆみは

『アトピーが原因じゃない可能性が高い』

からだそうです。

『とりあえず●●を変えて様子をみてみようか～』

ということになりまして、さっそく●●を変えてみる事にしました。

アトピーのかゆみは全身に出るので、頭皮のかゆみもアトピーからきていると思っている方も多いと思います。

ですが意外とそうでない場合もあるんです。

頭皮のかゆみの原因はいくつかあるそうで、アトピーだからといって必ずしも頭皮のかゆみもアトピーが原因とは限らないそうです。

今回は頭がかゆい時によくある原因と、頭がかゆくなる代表的な病気についてです。

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頭皮のかゆみが特徴の病気

アトピーだからといって必ずしもアトピーが原因だけではありません。

頭がかゆくなるのが特徴の病気もありますので、まずは病気などの可能性も考えておくことが必要です。

では、代表的な病気と症状について紹介します。

脂漏性皮膚炎

”脂漏性湿疹”ともいいますが、特徴は頭皮のかゆみに加え、顔（特に鼻のまわり）、耳の後ろ、わきや太もものつけ根あたりにもかゆみが出ることがあります。

脂漏性皮膚炎はかゆみや赤みといった症状に加え、皮膚が荒れてくると皮膚がはがれ落ちるので、頭皮に症状が出た場合は”フケ”と勘違いしてしまい、念入りなシャンプーやフケ用シャンプーを使うなど、的外れな治療を行ってしまい重症化してしまうケースがあります。

またそのままにしておくと皮脂が酸化して加齢臭に近い臭いも出てきますし、慢性化していまう恐れもあります。

かゆみ、フケのようなもの、頭皮の赤みがある場合は早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

思春期を迎えた方や大人の方、赤ちゃんにも脂漏性皮膚炎は発症することがありますが、赤ちゃんの場合は原因が違います。

主な治療方法はステロイド外用薬を中心として抗真菌薬の併用、かゆみがひどい場合はヒスタミン系のかゆみ止めなどを服用して治療を行います。

接触性皮膚炎

何らかの原因物質が皮膚に接触することで、触れた部分に湿疹が出たり、皮膚がかぶれたようになるのが特徴でもちろんかゆみが出ることもあります。

よくあるのがシャンプーやトリートメントなどが肌に合わない場合です。

治療はステロイド剤やヒスタミン系の内服薬でかゆみや炎症を抑えていきます。

アトピーとは違い、原因さえ特定できればその原因になるものに触れなければ、比較的簡単に対処できます。

アトピー性皮膚炎

もちろんアトピーが原因で頭皮にかゆみが出る場合があります。

症状としては脂漏性皮膚炎に近い症状になり、治療も基本的にはステロイド剤や内服薬を使ってかゆみを抑えます。

ですが、頭皮は他の部位にくらべステロイドを吸収しやすいので、ステロイドが原因でかゆみが出てしまうこともありますので、医師の指示に従って使うようにしましょう。

基本的には頭皮を清潔にして保湿をすることがセルフケアになりますので、シャンプーなどは肌に優しい成分のものを使うのがおすすめです。

アタマジラミ

病気ではありませんが、頭にかゆみが出る原因として覚えておいてほしいのが”アタマジラミ”です。

意外かと思われるでしょうが、実はアタマジラミで悩む子供は年々増加傾向にあります。

出典：http://www.city.yokohama.lg.jp/

『そんなに不潔にしているつもりはないのに…』

とガッカリしないでください。
もともとアタマジラミは頭同士の接触で感染します。

子供は頭同士をくっつける機会が多いので寄生する機会が多いのです。

アタマジラミは寄生虫なので駆除してしまえば回復しますが、成虫や卵は普段のシャンプーでは非常に落ちにくいので、アタマジラミ駆除用のシャンプーが必要になります。

一番手っ取り早いのは”髪を超短くする”ことですが、さすがに女の子にはできませんよね(^^)

頭皮のかゆみが出る原因とは？

健康な肌の場合でも突然頭皮にかゆみが出ることがありますが、同じ原因でもアトピー肌の方は肌が刺激に弱い傾向にあるのでその分リスクも高くなります。

では病気以外で考えられる頭皮のかゆみの原因にはどんなものがあるのでしょうか。
アトピーっ子に限らず代表的な頭皮のかゆみの原因は次の６つです。
心当たりがないか考えながら読み進めてみてくださいね。

１、乾燥

肌の乾燥はかゆみの原因ということはご存知かと思います。

『髪の毛があるのでそんなに乾燥していないのでは？』

と思うかもしれませんが、頭皮も他と同じように乾燥によってかゆみが出る場合があります。
また、頭皮の乾燥はかゆみ以外にもフケの原因になりますので、かゆみと同時にフケが目立つようであれば頭皮の乾燥によるかゆみを疑ってみてください。

乾燥が原因の場合は保湿もできるシャンプーに変えるのが効果的です。

２、熱いお湯でシャンプーをしている

シャンプーを洗い流す時、頭皮がチクチクするようであればお湯の温度が高すぎるかもしれません。

お湯が熱すぎると必要以上に皮脂を洗い流してしまい乾燥肌になってしまう事も考えられますし、
お湯が頭皮の刺激になってしまってかゆみが出てしまう場合があります。

シャンプーはぬるま湯で洗い流すようにしましょう。

３、シャンプーが合っていない（合わなくなった）

『いつもと違うシャンプーに変えた』
『詰替えたら突然かゆみが出てきた』

といった場合はシャンプー自体があなたの肌に合っていない可能性があります。

新商品を試したりした時に結構あります。
また、今まで使っていたシャンプーでも成分が変更になっていることもありますので、詰め替えたタイミングでかゆみが出るようであれば、あなたの肌に合わない成分が含まれている可能性があります。

ほかにもあなたの体質が変わった可能性も考えられますので、
どのタイミングでかゆみが出たかを思い出してみてください。

４、シャンプーの洗い流しが足りない

『香りを長時間キープしたい』
『成分を髪の芯まで浸透させたい』

と考えてわざとすすぎを簡単に済ませる方や、長時間洗い流さずに放置する方もいますがこれはあまりおすすめできません。

髪や肌に優しい成分を使っていても、頭皮についたまま乾かすとシャンプーの成分がかゆみの原因になることがあります。

シャンプー後は泡がなくなるまで十分なお湯の量でしっかり洗い流すことを心がけてください。

５、頭皮に傷がある

頭皮に傷といってもケガのような大きな傷だけではありませんよ。

頭がかゆいといってボリボリかきまくっていると、たくさんの小さな傷が頭皮にできます。

シャンプーや汗が頭皮の傷にしみてしまってかゆみが出ていることもありますので、汗をかいた前後でかゆみがひどくて頭をかいてしまう場合は注意が必要ですね。

６、ストレス

”アトピーのかゆみはストレスも原因？すぐにできるストレス解消法”でも紹介していますが、ストレスでもかゆみが出ることがあります。

うちの子なんかはゲームをして思うように進まない時や勉強中（特に国語）問題がとけないと

『ムキ―ッ！！』

ってなって、頭をボリボリかきまくっていることがありますｗ

あなたもストレスで頭をかいてしまうことってありませんか？

日頃の慢性的なストレスが頭皮に限らず全身のかゆみにつながることもあります。

お子さんが最近何かに悩んでいたり、いつもと様子が違っていないかなどを思い出してみてください。

『子供のストレスなんて大したことじゃないだろう』
『大人の方が毎日ストレス抱えてるんだよ』

とは絶対に口にしないでくださいね。

子供には子供の社会があって、性格によっては大人と同じくらい悩みやストレスを感じている子もいることを忘れないでください。

もし悩みやストレスを抱えているようであれば、メンタル的なケアを心掛けてお子さんを安心させてあげることが大切です。

甘やかすわけではないですよ(^^)

頭がかゆくならないようにするために

頭のかゆみを予防するには普段からシャンプーや生活習慣に気をつける必要があります。

とはいえ『何を気をつけなければいけないのかわからない』という方もいると思いますので、最低限気をつけるべきポイントを紹介しますので、参考にしてください。

シャンプーは洗い過ぎに注意
頭がかゆいからと言って念入りにシャンプーし過ぎるのは逆効果です。
シャンプーはゴシゴシちからを入れるよりも”頭皮をマッサージするように”した方が頭皮に傷がつきません。
また、皮脂量が少ない方は2日に1回くらいで十分ですが、毎日シャンプーしないと気が済まない方はシャンプーをつけすぎないようにしましょう。
お湯だけでシャンプーする”湯シャン”もおすすめです。
ぬるま湯でしっかり洗い流す
シャンプーやトリートメントが残らないようにしっかり洗い流しましょう。泡がなくなっても頭皮にシャンプーが残っていることがります。
洗い残すと刺激になってしまうので表面の泡だけではなく頭皮までしっかり洗いましょう。
頭皮を乾燥させない
乾燥すると肌がカサカサしてかゆくなりますよね？
頭皮も乾燥するとかゆみが出てくるので、乾燥肌の方は保湿成分などが含まれたシャンプーがおすすめです。
また、ドライヤーの熱でも地肌を痛めてしまうので、ドライヤーも温風と冷風を使い分けるようにしましょう。