こんにちは、北海道はここ数日で一気に雪景色。
それと同時に私の肌の乾燥が進み、足がカッサカサ。肌が乾燥するとかゆくなるので、うちの子と同じくらい乾燥には気を付けないといけなくなりました・・・。
管理人のハルです。
さて今回はアトピー最大の悩みともいえる”かゆみ”の話です。
あなたはアトピーからくるかゆみの対処は【かゆみが出てから対策する】ことを続けてていませんか?
もちろんそれは正しいのですがあくまでも【対処療法】です。つまり【症状が出てから治療する】方法ですね。
かゆみの軽減に必要なのは、同時に”かゆみの原因を元から治す”ことにも取り組む必要があります。
では、かゆみの元を絶つには?
まずはアレルギーの仕組みを理解すると、かゆみへの対策が見えてきます。
見出し
超簡単!免疫とアレルギーのしくみ
アレルギーを理解するには最初に「免疫」について勉強しましょう。
免疫反応とは?
地球には様々な生物や物質があります。もちろん目に見えないものも、常に空気中に存在しています。
これらが体の中に入ってきたときに、人体に悪影響を与える病原体だった場合、体から病原体を排除しようと防御機能が働きます。この防御機能が「免疫」です。
体内に侵入した病原体や異物に対抗する「抗体(たんぱく質)」を作る能力のことを「免疫力」と呼びます。
そして、一度侵入した病原体や異物が再び体内に侵入したときに、もう一度その「抗体」を使って無力化することが「免疫反応」です。
アレルギー反応とは??
免疫反応についてお分かりいただけましたか?
病原体や異物を排除する機能が「免疫」。そのために「抗体」を作り無力化させるのが「免疫反応」です。
では、次はアレルギー反応について説明します。
本来、体に無害なはずのスギの成分やダニの成分、そして食べ物に対しても、「免疫反応」が起こってしまい、人体に色んな悪影響を及ぼしてしまう・・・。これが「アレルギー反応」です。
なるべく簡単にアレルギーの仕組みを説明したつもりですが、ようするに【免疫反応とアレルギー反応の仕組みは同じようなもの】
つまりアトピー性皮膚炎は「アレルギー反応が皮膚で起こったことによる炎症」ということです。
あなたのアレルギーはどこから?(アレルゲンの侵入経路)
アレルギー反応を引き起こすアレルゲン(アレルギーの原因)は人によって変わってきますし、侵入経路もさまざまです。また、体調を崩していたりすると、免疫力も低下しているので、アレルギー反応を引き起こしやすくなる恐れもあります。
まずはアレルギーの侵入経路を知ることは、侵入を未然に防ぐことにもなりますので、ぜひ覚えておいてください。
まず、アレルゲンが侵入する経路によって次の3つに大きくわけられます。
経口アレルゲン
これは、口から摂取するタイプのアレルゲンで、「アレルギー反応を引き起こす食べ物」が主になります。
代表的なのは、ソバ、大豆、牛乳(乳製品)、卵などの食品はもちろん、防腐剤や着色料なども場合によってはアレルゲンになったりします。また、乳児期は母乳からアレルゲンが侵入することもあります。
”赤ちゃんのアトピー予防に乳酸菌で発症リスクが減少!”で説明していますが、【6歳くらいまでの子供】が食品によるアレルギー発症のリスクが高くなっていますので特に注意が必要です。
吸入アレルゲン
読んで字のごとく「呼吸で体内にアレルゲンが侵入する」ことをさします。
吸入アレルゲンには、ハウスダストや花粉、カビ、ダニ、ネコなどの動物の毛などがあげられます。
室内の空気中に漂っているダニの糞や死骸などは、アトピー性の気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎を発症する最も多い原因となっています。
最近の建物は気密性や保温性が高まっているので、ダニなどが繁殖しやすくなっているため、ダニがアレルゲンとなりアレルギー疾患が増えている要因とも言われています。
そして、アトピー性のぜんそく患者の8割以上がチリダニのアレルゲンに対する抗体(IgE抗体)をもっているといわれていますので、吸入アレルゲンによるアトピーっ子のぜんそく併発には注意が必要です。
部屋の掃除や換気をこまめに行うことや、カーペットを敷かない、布団は乾燥と掃除機をしっかりかけるなどの対策を行うことが重要です。
接触性アレルゲン
洗剤や化粧品、金属、植物(うるしなど)に触れることでアレルギー反応をおこしてしまうことをさします。
アトピーっ子が気を付けなければいけないのは、保湿に使うクリームや保湿剤などの成分にも注意が必要です。もちろん入浴剤にも気を付けてくださいね。(注意する成分などについてはこちらを参考にしてください)
アレルゲンの侵入経路はたくさんありますので、まずはあなたのお子さんのアレルギーの原因(食べ物なのか他の物質なのか)から対策するのが良いでしょう。
特にアトピーっ子は食べ物や化学物質の接触でアトピー悪化の可能性もありますので注意してください。
アレルゲンの侵入を防ぐとアレルギーの予防につながる
アレルギーというのは、通常は体に無害な物質で「免疫反応」が起こってしまい、人体に影響が出てしまう状態というのは先ほど説明しましたね。
アレルギーが起こるには、原因となるアレルゲンが一度体内に入って「異物」として認識される必要があります。
これを「感作(かんさ)」と呼びます。
アレルゲンの侵入経路はいくつかありますが、アトピーっ子は【経皮感作(けいひかんさ)】に気を付けてください。経皮感作とは、皮膚からアレルゲンが侵入してしまい、アレルギー反応を起こしてしまうことです。(この経皮感作で問題になったのは”茶のしずく石鹸”の事例ですね。)
アレルゲンの侵入経路はさまざまですが、【これらのアレルゲンの侵入を未然に防ぐことで、アレルギー反応が起こる可能性を減らすことができる】ということです。
食べ物に気を付けたり、環境を整えることは親が気を付けることで予防できます。経皮感作も皮膚の防御機能を低下させないようにしておくことで防ぐことができます。
アレルギーの予防のために皮膚の状態を維持する、つまり「スキンケア」が大切になってくるのです。
まとめ
子供にとってアトピーのかゆみはひどくなると本当に我慢できないくらいになってしまいます。
”アトピー性皮膚炎は「アレルギー反応が皮膚で起こったことによる炎症」”なので、アレルギー反応を起こさないように、食べ物や環境を整えることも、かゆみの改善につながります。
子供に特に気をつけてほしいのは【経皮感作】です。経皮感作の対策としてはやはり「スキンケア」が一番。
わが家では入浴剤を使って、お風呂からスキンケアを意識しています。(入浴剤は選び方や、わが家で使用中のアトピー肌にも使える入浴剤のレビューもあります。詳しくはこちらをご覧ください)
かゆみで悩んでいる方は、日常のスキンケアを念入りにして、アレルギーの予防に力を入れることをおすすめします!
>>保湿に特化し潤いを維持するアトピー肌用入浴剤『みんなの肌潤風呂』詳しくはこちらから
先日主治医から
「アトピーもう治ったね」
とアトピー治療終了の太鼓判をいただきました!
7年かかった我が家のアトピー治療で意識したこと、ビフォーアフターはこちらをご覧ください!