先日、私の母親にうちの子のアトピーについて話をしたところ、『そういうのって遺伝なのかねぇ~』と話していました。
ですが私も嫁もアトピーではありません。果たして本当にアトピーは遺伝するのでしょうか。
アトピー性皮膚炎についてのメカニズムや原因については、いまだ全てが解明されているわけではありません。ですが両親にアトピーがあると遺伝しやすいことがわかっています。
アトピーが遺伝する確率は?
遺伝の可能性を減らすことはできるのか?
今回はアトピーの『遺伝』のお話です。次のお子さんが産まれる時には、アトピーで苦労して欲しくないと思いますので、知っておいて損はないでしょう。
見出し
アトピーが遺伝する確率はどれくらい?
ではどれくらいの確率で遺伝の可能性があるのでしょう。最近の研究でわかったのは、
両親ともにアトピーがあると、子供に遺伝するする確率は約50~70%。片親がアトピーなら確率は約25~30%といったデータがあります。
また、両親にアトピーがなくても、上の子がアトピーなら、アトピーの確率は約20~25%くらいとなっていて、家族にアトピーがなくても、確率は約10~15%ほどあります。
両親のアトピー | アトピー発症の可能性 |
両親ともにアトピー | 約50%~70% |
片親がアトピー | 約25%~30% |
両親にアトピー歴なしで上の子がアトピー | 約20~25% |
両親・家族にアトピーなし | 約10~15% |
ちなみに遺伝子が全く同じである一卵性では、どちらもアトピーになる確率は約77%。二卵性では約15%ほどであると言われています。
必ずしも遺伝するわけではありませんが、これらの結果からアトピーは遺伝しやすいと考えられています。
遺伝の可能性を減らすためにお母さんができること
アトピーは遺伝しやすいと考えられていますが、逆に全く発症しないといったケースももちろんありますので、遺伝に固執しすぎないのが良いと私は考えています。
ですが遺伝の話を知ってしまうと、『遺伝したらどうしよう・・・』『発症リスクを少しでも減らしたい』と思うのが親心。妊娠中のお母さんによるリスクを減らす可能性のある方法を紹介します。
1、腸内のバランスを整える
腸のハナシ?と思うかもしれませんが、妊娠中のお母さんの腸内環境は赤ちゃんと深い関係があります。お分かりかと思いますが胎児の栄養はお母さんのへその緒を通じて運ばれます。
腸内環境が整っている状態とは【腸内細菌のバランスが取れている状態】の事です。腸内にはたくさんの腸内菌が存在していて、善玉菌や悪玉菌などを合わせて、数百種類、数百兆個とも言われています。
この腸内菌はざっくり3つに分かれます。【善玉菌】【悪玉菌】【日和見(ひよりみ)菌】で、この3つのバランスは善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割がバランスのとれた腸とされています。
(ちなみに日和見菌とはその時によって働きが変わる菌のことです)
この腸内の環境を整えるには肉よりも野菜を中心とした食生活に変えるのが良いですし、ヨーグルトなどで乳酸菌を摂取するのも良いとされています。
この腸内環境が悪くなると大腸がんの原因になるのはもちろん、免疫力を低下させてしまうのです。腸内環境が悪いと、体の免疫機能が過剰になったり逆に機能しなかったり。これが母体だけではなく胎児に影響を与えてしまう可能性があるのです。
2、ストレスを溜めない
慢性的なストレスはお腹の赤ちゃんにも影響を与えるといった研究結果もあります。母親のストレスによりコルチゾールというホルモンが過剰に分泌され、胎盤から赤ちゃんに届いてしまい、アレルギーやぜんそくになる可能性も高くなるといった報告もあります。
場合によっては情緒不安定やADHD(注意欠陥・多動性障害)になってしまう原因の一つとも言われています。
とくに妊娠中は情緒不安定になる女性も多いので、奥さんのメンタルケアはご主人の役割も重要になってきますので、妊娠中から奥さんへの気遣いができるとご主人の魅力もアップします。多分。
アトピーと生まれ月の関係性
遺伝とは話がいますがこんな報告もあります。
アトピー性皮膚炎は乳幼児期に多発する代表的なアレルギー疾患の一つです。あまり知られていないことですが、 乳児アトピー性皮膚炎患者の生まれ月には顕著なかたよりがあります。(http://www.pharm.or.jp/hotnews/archives/2004/07/post_16.htmlより引用させて頂きました)
このグラフの数値を見ると生まれ月なども発症に影響が出てくるかもしれません。ちなみにうちの子は9月生まれです。
http://www.pharm.or.jp/hotnews/archives/2004/07/post_16.htmlより引用させて頂きました
このグラフを見ると、春先に産まれた子供はアトピーの発症の可能性が低いことがわかります。これはスギ花粉などのアレルゲンの影響が関わっていると考えられてます。
まとめ
アトピーは遺伝しやすいと言われていますが、必ずしも遺伝するわけではありませんし、遺伝ではなくてもアトピー発症の可能性はあります。
実際に私も嫁も、アトピーではありませんし、親族でアトピーを持っている人もいません。ですがうちの子だけがアトピーを発症しています。
妊娠中は腸の環境を整えること。そしてお父さんは奥さんの手助けをするなどして「奥さんがストレスを溜め過ぎないようにケアする」ことが大切ですのでお父さんも頑張ってください。
あまり神経質になると、それだけでストレスになってしまうかもしれませんので、ポジティブに考えていた方が良いでしょう。
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