こんにちは、管理人のハルです。
最近アトピーっ子を持つ母親の方とアトピー治療についてお話する機会がありました。
その方は医師の治療方針でステロイドを使わない治療。いわゆる「脱ステロイド」の治療を行っているのですが、お子さんの症状はあまり良くなってはいないようです。
現在中学生のお子さん(娘さん)は長い間かゆみと皮膚の苔癬化(ゴワゴワの状態)で悩んでいて、親としては見るのが辛いとおっしゃっていました。
お子さんが辛い思いをしているのに、医師の治療方針を信じてステロイドを使わないのはお子さんにとって最良の治療なのでしょうか。
もしかすると、一部の医師による悪質なアトピービジネスの犠牲になっているのではないかと心配になります。
アトピービジネスとはアトピー性皮膚炎の患者を対象に、アトピーの改善をうたった商品を高額で販売する悪質な商法というのが一般的なイメージでしょう。
じつはあまり知られていませんが、一部の医師でも脱ステロイドを名目に悪質なアトピービジネスを行っている医師も存在しているのです。
もしあなたが自分の意思ではなく主治医の治療方針で脱ステロイドを行っているのであれば最後までご覧になって、ちょっとだけ考えてみてください。
今回は、そんな脱ステロイドを悪用する医師についてのお話です。
見出し
なぜステロイドを使わない治療をすすめるのか?
ステロイドを使わない治療は一部の医師でも実際に行われています。
ステロイド反対派の方が脱ステロイド(脱ステ)を行う理由として「医師の中でもステロイドを使うべきではないと主張している医師が増えてきている」事が挙げられます。
ですが本当にステロイドに危険性があるからステロイドを使わない治療をする医師が増えているのでしょうか。
おそらく多くの医師はステロイドの有効性と副作用について熟知しています。その上でステロイドを使用しないという決断をしていると信じています。
ですが、一部の医師の中には次のような理由でステロイドを使わない治療を行っている場合もあります。
ステロイドを使わない方が説明が楽になる
ステロイドに対して拒否感がある方に、ステロイドを使った治療をすすめるには患者さんが納得するまで説明や説得が必要になります。
説得にはたくさんの時間や労力がかかるので、「患者への説得・説明は面倒」「治療の効率化が悪くなる」と考える医師は、具体的な脱ステロイドの治療方針について全く考えずに安易に脱ステロイドに走ってしまいます。
患者「ステロイドはなるべく使わないような治療をしたいのですが…」
医師「わかりました。ではステロイドは出さないようにしますね。」
といった具合に、患者(保護者)の意思を丸のみにして患者の希望通りにしすぎてしまう医師は注意が必要ですね。
訴訟になるのが嫌なのでステロイドを使わない医師
昔はステロイドに関しての訴訟問題がニュースなどで取り上げられていました。
医師が積極的な治療方法の一つとしてステロイドを用いた治療を選択するということは、アトピー患者が副作用のリスクを負うように、医師も訴訟のリスクを負うことになります。
仮に患者の被った不利益がステロイドの副作用と関係がなくても患者が「副作用のせいだ!」となってしまうと訴訟問題に発展する可能性が高まります。
ご存知のように訴訟問題は長期化することがほとんどなので訴訟にも時間を費やすことになりますし、病院の信用問題にも影響が出てしまうことが考えられます。
逆にステロイドを使わない治療を選ぶことで訴訟問題に発展することはまずありませんので、リスク回避のためにあえてステロイドを使わない医師(病院)もあります。
ステロイドを使わない方が信頼が得られやすく病院の利益になりやすい
アトピー性皮膚炎の積極的な治療の手段としてステロイドは必要なのですが、一般的にステロイドは悪いイメージがあります。
「ステロイドを勧めてくる医師は製薬会社とつながりがある」
「ステロイドを使わない医師は信頼できる」
といった傾向にありますのでステロイドを使わない治療は患者に受け入れられやすいのです。
そして、脱ステロイドを医師がすすめると、患者さんからは良心的な医師といった印象を持たれることもあるので信頼関係を築きやすくなります。
医師と患者の間で信頼関係ができると、患者は医師の言う通りに治療を行うようになるので、基本的に長期化になる脱ステロイド治療でも患者に受け入れられやすいのです。
患者さんの治療が長期になると治療費や薬代もその分発生しますので結果的に病院の収益が増えるのです。
悪質な医師は収益を増やすために、意図的に脱ステロイド治療をすすめることも考えられます。
まとめ:気になる場合はセカンドオピニオンを活用しましょう
アトピー性皮膚炎を悪用したアトピービジネスは後を絶ちません。ですがアトピービジネスは商品を販売するだけではなく一部の医師(病院)でも行われていると言われています。
あくまでもほんの一握りの医師だけかもしれませんが、あなたの通っている病院の医師がアトピーをビジネスとしてとらえている可能性はゼロではありません。
もし、今回の話のように脱ステロイドを勧めてくる医師がいたとしたら今すぐ病院を変えるべきです。
アトピーの治療を後悔しないようにするには良い医師に出会うことです。
例えば、あなたがレストランで食事をする時「今日は魚が食べたい気分なんだけどおすすめは?」と聞いた時に、
「今日は牛肉の料理がおすすめです。ぜひ肉料理を食べてください!」と返ってくるウェイターと「本日は○○産の脂の乗った魚の料理と○○産の魚もあっさりしていておすすめです。」と返ってくるウェイターではどちらが良いでしょうか?
良い医師とは患者(保護者)の意思をしっかりくみ取った上で治療の提案をしてくれる医師の事ではないでしょうか。
今の治療に不安があるようでしたら、セカンドオピニオンをおすすめします。
アトピーっ子にとって最良の治療ができるのが一番ベストな治療といえるでしょう。
先日主治医から
「アトピーもう治ったね」
とアトピー治療終了の太鼓判をいただきました!
7年かかった我が家のアトピー治療で意識したこと、ビフォーアフターはこちらをご覧ください!