こんにちは！管理人のハルです！
北海道もついに冬到来！
先日朝起きたらいっきに雪が…( ﾟДﾟ)
前の日なんて1ミリも積もってなかったのに…
冬場は特に乾燥が激しくなるので、先日病院に行って保湿剤のビーソフテンとヒルドイドを多めに処方してもらいました。
（ここだけの話、”芸能人も愛用!ヒルドイドは医師も認める究極の美肌クリームだった!”で紹介したようにヒルドイドは嫁も使ってますｗ）
日本のアトピー治療のメインは保湿とステロイドですが、紫外線を使った”光線療法”も一部の皮膚科で行っています。
あまり知られていませんが光線療法は徐々に広まっています。
光線療法といってもさまざまですが、今回は”アトピーの治療に使う光線療法”について紹介します。
うちの子がお世話になっている病院も光線療法を行っていて以前から気になっていました。
いくつかの疑問もあったので診察ついでに質問もしています。
今回はアトピー治療に効果のあるとされる”光線療法”についてのお話です。
もしかするとあなたのお子さんのアトピーに効果的かもしれませんので、知っておいて損はないですよ。
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そもそも”光線療法”とは？
みなさん”光線療法”ってあまり聞いたことがないと思いますし、正直私も「光線療法？本当に効くの？」って思っていました。
ですが、皮膚の炎症に限らず光線療法はいろんな病気に使われているそうです。
光線療法を一言で説明すると【紫外線を使った治療法】です。
アトピー大国のドイツでも紫外線を使った治療法があり日本でも徐々に浸透している治療法だそうです。
太陽光線に含まれる紫外線の一部は皮膚の抵抗力を増し皮膚機能を正常化し、ハリとツヤのある皮膚を作り出す効果があります。
太陽光（紫外線）を適度に浴びることで、本来人間の持っている再生力を高め皮膚機能を正常化させる働きがありますので、光線療法はその再生力を利用して皮膚の病気を治すという治療法です。
ただし皮膚の正常化に必要な紫外線の波長はごく一部とされていますので、単に太陽の光を浴びればいいのではなく治療に必要な波長の紫外線を浴びなければいけません。
光線療法とは、そのごく一部の波長だけを人工的に出す機械を使って治療するのです。
余談：光線療法の歴史は古い！？
”光線療法”と聞くと最新技術のように聞こえますが、実は100年以上も前からある治療法なのです。
世界で始めて光線療法を使った治療は1893年にデンマークのニールス・フィンゼンという人が、世界初の太陽光線とほぼ同じ光線を出すカーボンアーク灯を開発し、当時は不治の病と言われていた皮膚結核を治療したのがはじまりとされ、日本では1903年に光線療法がはじまり、カーボンアーク灯は今でも鍼灸院やリハビリ施設などで使われています。
こんな感じのが鍼灸院なんかによくありますね 出典：http://www.healthcare.omron.co.jp/
光線療法はどんな病気に効くの？
光線療法はいろんな病気やケガの治療に使われています。
赤外線は血流を良くして痛みの緩和や治癒力を上げたりしますし、紫外線は殺菌・消炎作用がありますので、皮膚の炎症や消毒に効果があります。
アトピー性皮膚炎、乾癬、掌蹠膿疱症、白癬などの皮膚の病気の治療には紫外線が使われるのですが、前述したように治療に必要な波長は、紫外線の中のごく一部に限られます。
治療に必要な波長について
ややこしくなるので簡単に説明しますが、光にはさまざまな”波長”があります。
波長の長短によって目に見えたり見えなかったりします。
目に見える（視覚として認識できる）波長は”可視光線”と呼ばれ可視光線の波長によって色が変わってきます。
また、可視光線域よりも波長が長いと”赤外線””マイクロ波”と呼ばれ、波長が短いと”紫外線””Ｘ線”と呼ばれます。
じゃあ、治療に必要な波長はというと紫外線の中の”UV-AとUV-B”という部分でが、昔はUV-Aの照射が中心でした。
しかもUV-Aといっても波長の幅がひろいので、光線療法を外用薬を併用する治療でした。
ですがその後「治療に必要な紫外線の波長はもっと狭い部分にある」ということがわかります。
具体的にはUV-Bの範囲の中の304nm-313nmの間で治療効果があり、日焼けや皮膚がんを誘発するなど有害な波長は280-300nmであるということも最近の研究でわかりました。
最近の光線療法は治療に有効な波長だけを発生させることができるようになりました
皮膚の病気治療の代表的な光線療法
ここまでをまとめると、
【皮膚の病気の治療には紫外線が有効】
【その中でもごく一部の波長が治療に効果がある】
【日焼けや皮膚がんを誘発する波長もわかった】
これらをもとに新たな治療器が登場してきます。
それが【ナローバンド UVB】と【エキシマ光線療法】です。
こんな感じの機械を使います
「紫外線は日焼けや皮膚がんになるのでは？」と思うかもしれませんが、光線療法に使うこれらの機器はその心配は以前に比べ低くなっています。
ナローバンドＵＶＢの機器から出る波長は治療に必要な309nm～313nmの極めて狭い領域が中心なので副作用のリスクが減って安全に治療ができます。
さらにエキシマ光線療法はエキシマライトフィルターを使うことでナローバンドＵＶＢよりもさらに波長を絞り込んでより安全に治療ができます。
光線療法のギモン
光線療法の基本的な部分は以上になります。
『うちの子の治療に取り入れようかな』と思ったので、素朴な疑問を主治医に聞いてみました。
ちなみに通院先の病院にあるのはエキシマライトというエキシマ光線療法の機械です。
Ｑ１：治療は痛いの？
光線療法を受けるのはうちの子で、注射が大きらいなので痛みがあると長続きしません。
なので治療中痛みがあるか聞いてみました。
Ａ ：『全然痛くないよｗ』
紫外線だもんね。納得。
Ｑ２：治療期間はどれくらい？施術時間は長いの？
うちの子はじっとしていられません。待合室でも長時間待っているとすぐに飽きてしまいます。
なので治療期間と施術時間について聞いてみました。
Ａ：『治療の時間は５分くらいで終わるよ。治療期間は週に１～２回くらいで、２～３か月くらいで効果が出てくると思うけど、人によって違うからね～』
ようするに５分前後の治療を２～３０回くらい受けて効果が出てくることが多いそうです。
（最初は弱い紫外線を２～３分あてて、徐々に強くしていくそうです）
Ｑ３：副作用は？
ステロイドを使っていた時もうちの子は副作用はありませんでしたが、
念のため副作用について聞いてみました。
Ａ：『昔に比べてだいぶなくなったけど、一時的に赤みが出たり、軽い日焼けみたいな症状が出るけど、そんなにひどくならないよ（笑）』
どうやらお父さんは心配性なようです。
Ｑ４：（治療費は）おいくら万円？
なんとなく最新医療のような気がして、最後に看護師さんに聞いてみました。
Ａ：『３割負担で１回１，０００円ですよ～( *´艸｀)』
なるほど。
まぁ、妥当な値段でしょうが、週に２，０００円くらいと考えておきましょう。
Ｑ５：うちの子に効果ありそうですか？
うちの子は湿疹などは目立たないのですが、かゆみが出る事があるので、かゆみに効果があるか聞いてみました。
Ａ：『かゆみは正直わっかんないな～(´-ω-`) 基本的に湿疹とかには効果あるんだけどさ～。ハルさんとこの子は肌の状態悪くないから、このまま保湿しとくのがいいよ～。個人的にはすすめないねぇ。だってわかんないもんｗｗｗ』
なんですと!?
うちの子は肌の状態がいいから効果があるかわからない！？
複雑な気持ちですが、肌の状態はだいぶいいらしいのでうれしいです。
まとめ
と、まぁ、今回は光線療法についての紹介でした。
残念（？）なことに、うちの子にはすすめられませんでした。
主治医がアトピーの治療に光線療法をすすめる時は
【湿疹やカサカサがひどくなって皮膚が固く盛り上がっている状態】
【ステロイドの副作用が強く出てしまってステロイドの量を増やせない】
にすすめてみるそうです。
基本は保湿とスキンケアですが、症状がひどい場合は主治医の先生と相談して光線療法を試してみるのもいいかもしれませんね。
あなたの街の皮膚科にも光線療法で治療できる病院があるかもしれません。
エキシマ光線療法導入施設一覧を載せておきますので参考までに覚えておくと良いですよ。
先日主治医から
「アトピーもう治ったね」
とアトピー治療終了の太鼓判をいただきました！
７年かかった我が家のアトピー治療で意識したこと、ビフォーアフターはこちらをご覧ください！
