こんにちは!
うちの子のアトピーの悪化以降、ひどくなったところにステロイドを塗っています。おかげさまでだいぶ良くなりましたが、ここ数日、ステロイドの使用量が増えてしまいました。管理人のハルです。
よくステロイドは『副作用が強い』『効果がない』とよく耳にしますが、ステロイドは適切に使用すれば、アトピー性皮膚炎の肌の炎症を抑え、かゆみを和らげる効果があります。
”主治医から学ぶ『かゆみに効く”ステロイド剤”とのつきあいかた』”でうちの子の主治医は「ステロイドは”炎症を抑えるだけ”」と説明してくれましたが、アトピーの症状を短期間で改善するにはやはり効果的な薬であることは事実です。
ステロイドを正しく使うと、症状を急速に改善することができますので、ステロイドの基本を覚えて、あなたのお子さんのアトピー治療の強い味方にしてください。
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アトピーはアレルギーによる皮膚の炎症。炎症を抑えるとかゆみもやわらぎます。
ご存知かと思いますが、そもそもアトピー性皮膚炎は「アレルギー反応が皮膚で起こったことによる炎症」です(こちらの記事でアトピーの基本を超簡単に説明しています)
そしてアトピーの方は、皮膚の水分量が少なく乾燥傾向にある人が多いので、皮膚の状態があまりよくありません。これがアトピーの症状を一進一退させてしまうのです。
普段の対策は保湿と肌を清潔に保つことですが、毎日こまめにするのは結構大変ですよね。
それでも季節や環境によっては突然肌が赤くなったり、湿疹がひどくなることもあります。症状がひどくなると、かゆみもひどくなります。
わが家はそんな時はできるだけ早く症状を和らげるようにステロイドを使っています。
なぜなら、炎症を素早く抑えることはかゆみの改善にもつながるからです。
知っておきたいステロイド外用薬のこと
アトピー性皮膚炎の肌の炎症という火事の状態です。なので治療は火事を鎮火させること。つまり炎症を抑えることが大切になります。
炎症を抑える薬で効果的なのはステロイドですが、ステロイドは炎症が起こっていない場所や炎症の後の状態には効果はあまり期待できません。
また、乾燥肌にはステロイドだけの使用は逆によくありません。かゆみを伴う症状でも、水イボやとびひ、疥癬(かいせん)など、アトピーでない場合に使用しても効果はありません。
まずはアトピーかどうかを判断する必要があります。
ステロイドは「強力」「副作用が強い」といったイメージと、間違った使用で効果が得られなかった場合の「効かない」というイメージなどで、ステロイドに慎重になる方が多いのですが、ステロイドは用法・用量を間違えなければ、アトピーからくるかゆみを確実に改善してくれます。
ステロイドはキチンと使えばアトピーっ子の強い味方になってくれますので、ステロイドの基本を身につけて、お子さんの治療に役立ててください。
ステロイドの強さ
単にステロイドといっても、その種類は非常にたくさんの種類があり、強さも5段階に分けられています。「強さ」とは、体への成分の吸収度合いの違いのことで、強力になるほど吸収されやすくなります。
代表的なステロイド外用薬の強さ
薬の強さ | 製剤名 (赤字は劇薬指定) | 代表的な商品名 | 一般的な使い方 |
Ⅰ群 strongest (最も強力) |
酢酸ジフロラゾン | ダイアコート | 体に吸収されやすい成分を使用。含まれる成分量自体は少量ですが、薬の作用が強いため基本的に子供には処方されません。連続使用をする場合には成人で1週間以内が目安です。 |
ジフロラゾン酢酸エステル | ジフラール | ||
プロピオン酸クロベタゾール | デルモベート | ||
ハロベタゾールプロピオン酸エステル | ハロベートクリーム | ||
Ⅱ群 very strong (かなり強力) |
ジフルプレドナート | マイザー | 大人は体幹部、子供は腕や足など四肢の患部に処方されることが多く、大人の場合の連続使用は1週間以内、子供の場合は数回くらいにするよう注意をしてください。 |
酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン | パンデル | ||
アムシノニド | ビスダーム | ||
フランカルボン酸モメタゾン | フルメタ | ||
フルオシノニド | トプシム | ||
ジプロピオン酸ベタメタゾン | リンデロン‐DP | ||
吉草酸ジフルコルトロン | テクスメテン/ネリゾナ | ||
酪酸プロピオン酸ベタメタゾン | アンテベート | ||
プロピオン酸デキサメタゾン | メサデルム/メインベート | ||
Ⅲ群 strong (強力) |
吉草酸酢酸プレドニゾロン | リドメックス | 大人への処方は全身や体幹部に限定です。子供の場合は、顔・陰部を除いた体幹部に限定。連続使用は大人で2週間以内、子供で1週間以内にとどめましょう。 |
吉草酸ベタメタゾン | リンデロン‐V、リンデロン‐VG | ||
吉草酸デキサメタゾン | ボアラ | ||
吉草酸ベタメタゾン・フラジオマイシン | ベトネベート、ベトネベートN | ||
硫酸フラジオマイシン/フルオシノロンアセトニド | フルコート、フルコートF | ||
ベクロメタゾンプロピオン酸エステル | プロパデルム | ||
Ⅳ群 medium (中程度) |
トリアムシノロンアセトニド | レダコート | 大人・子供ともに、顔を含めた全身に処方されます。連続使用は大人は2週間以内。子供は1~2週間以内で使用しましょう。 |
トリアムシノロンアセトニド | ケナログ | ||
酪酸クロベタゾン | キンダベート | ||
酪酸ヒドロコルチゾン | ロコイド | ||
プロピオン酸アルクロメタゾン | アルメタ | ||
デキサメタゾン・脱脂大豆乾留タール | グリメサゾン | ||
Ⅴ群 weak (弱い) |
酢酸デキサメタゾン | オイラックスH | ステロイド成分は吸収されにくいですが、含まれる量は多いので注意。薬を最も吸収しやすいお尻や陰部にも処方されます。連続使用は大人も子供も2週間以内です。 |
酢酸プレドニゾロン | プレドニン | ||
ヒドロコルチゾン・クロタミトン | テラ・コートリル | ||
混合死菌製剤 | エキザルベ |
ステロイドは強さによって塗る回数・期間・場所なども変わってきます。また用法・用量を守らないと、副作用が出てしまったり、効果がなかったりしますので、医師の説明をきちんと聞いて、正しく使うように気を付けましょう。
ステロイドを使って短期間で炎症を抑える
前述の通り、ステロイドはキチンと使えばアトピーの症状を確実に改善してくれますので、個人的には症状が悪くなったらためらわずにステロイドを使用した方が賢明だと思っています。
実際にうちの子は今の主治医と相談し、【基本は保湿とスキンケア。症状に応じてステロイド】といった治療方針で進めて3年以上経ちます。しかも当時から上記の表のⅡ郡のメインベートを使用していますが、副作用は全く出てずに症状を改善できています。
短期間で炎症を治すことが結果的にステロイドの量を減らすことにつながります。
ステロイドは炎症に非常に効果的な薬です。それはうちの子の症状で実感しています。
以前(今の病院に変える前)の主治医はステロイドを処方してくれましたが、症状がかなり悪化するまでステロイドを使わないようにしていましたが、ひどくなってからステロイド使用すると、良くなるまでかなり日数がかかってしまいました。(強さが中程度のロコイドを使用していたからでしょうか)
今ではうちの子のアトピーが少しひどくなる(ひどくなりつつある)とステロイドを使用しますが、数日くらいで良くなります(現在使用しているメインベートと相性が良いのかもしれません)
改善まで日数がかかると、その分かゆみに悩まされる期間が長くなってしまいますし、それだけステロイドの使用量も多くなってしまいます。
症状がひどくなる前にステロイドを使用することで、短期間で改善できますし使用量も少なくてすみます。
結局、【短期間で炎症を治すことは結果的にステロイドの量を減らすことにつながる】ということなんです。
ステロイドをなるべく使わないために保湿とスキンケアは念入りに!
『なるべくならステロイドは使いたくない』と思っている方も多いと思います。私もなるべくならステロイドは使いたくありません。
冒頭で【肌の炎症という火事の状態です。なので治療は火事を鎮火させること。つまり炎症を抑えることが大切になります】と説明しました。
アトピー治療の理想は火事を出さないこと。つまり【なるべく炎症を起こさないようにすること】が理想です。そのためには普段から保湿とスキンケアでしっかり皮膚の状態を維持していくことが重要なのです。
なので、わが家では保湿とスキンケアをとても大事にしています。いま使っている入浴剤はうちの子に合っているようで、毎日入浴することで、肌の状態もかゆみも以前より軽減しています。
アトピーっ子を持つお母さんは、日頃の保湿とスキンケアを大事にしてくださいね。
>>わが家で大活躍中の入浴剤のレビューはこちらをご覧ください
先日主治医から
「アトピーもう治ったね」
とアトピー治療終了の太鼓判をいただきました!
7年かかった我が家のアトピー治療で意識したこと、ビフォーアフターはこちらをご覧ください!