こんにちは!
8月に入りいよいよ北海道も短い夏が本格的になってきましたね!
北海道の短い夏を味わうため、今年のテーマは
【日本の夏 キンチョーの夏】
と思い、我が家では小粋に蚊取り線香をたいてみました。
が、しかし・・・部屋中線香臭くなってしまい1日でやめました(´-ω-`)
管理人のハルです!
うちの子は手のアトピーが長引いているのですが、中には顔のアトピーに悩んでいる方も多いと思います。
顔のアトピーは赤みやカサカサ、かゆみが主な症状ですが、実は最悪の場合、重大な目の病気を併発してしまう可能性があるんです。
今回は意外と知らない、知ると怖くなる
【顔のアトピーと目の病気の恐怖】
についてご紹介します。
あなたのお子さんが顔のアトピーで悩まされているのであれば、一刻も早く治療しましょう。
手遅れになると、重度の目の病気にかかってしまうかもしれませんよ・・・。
見出し
アトピーが原因で網膜剥離に!?
突然ですが私の職場の先輩で重度のアトピーの方がいます。
先輩は全身の肌がカサカサでいつも体のどこかがあかぎれのようにパックリ切れていて、白いシャツを着ていると血がにじんで目立ってしまうので、夏でも色の濃い長袖のシャツを着ています。
夏でも長袖のシャツでとても暑そうでしたが、シャツをめくるとアトピーの肌がとても痛々しく、本人も辛そうです。
重度のアトピーなので、顔にも症状が出ていますが、先日仕事をしばらく休む事になったのです。
原因は”網膜剥離”
しかもアトピーが原因だというのです。
『え?アトピーで網膜剥離になるの?』
と思って調べてみましたが、実はアトピーと目の病気には関連があるんです。
アトピー性皮膚炎が原因の目の病気
アトピーが原因でおこる目の病気には、眼瞼(がんけん=まぶた)皮膚炎、角結膜炎、円錐角膜、白内障、網膜剥離などがあります。
アトピー性皮膚炎は全身の皮膚に症状が出ますので、もちろんまぶたなどにも症状が現れます。
これが原因でいろんな目の病気を引き起こすことになります。
では、アトピーが原因でかかる代表的な目の病気についてそれぞれ詳しく説明していきましょう。
アトピーと関係ある目の病気
その1:眼瞼炎(がんけんえん)
眼瞼炎という言葉はあまり聞きなれないと思いますが、要するに”まぶたの炎症”です。
眼瞼炎でも部位によって呼び方は違うようですが、ここでは総称して眼瞼炎とします。
眼瞼炎の原因
この眼瞼炎ですが、アトピーの人だけがなる病気ではなく、皆さんかかる可能性がある目の病気です。
よく女性の方がつけるまつ毛エクステや化粧品などの成分が炎症の原因になる事もあります。
アトピーが原因で眼瞼炎になる場合、まぶたの皮膚に炎症が起きてかゆみがでてしまい、かきむしっているとそこから細菌が侵入し、炎症がひどくなって眼瞼炎になってしまうことが多いようです。
眼瞼炎の症状
眼瞼炎の症状は目の周りの皮膚に湿疹、むくみ、赤いまだら、かさつき、ただれといった、アトピー性皮膚炎と同じような症状が現れます。
かゆみも強いことが多いので、ゴシゴシと強くこすったり、かゆみを紛らわせるために叩いていると、それが原因で角膜などにダメージを与えてしまうことがあります。
また、最近に感染しやすくなりますので、黄色ブドウ球菌などの細菌感染やヘルペスウイルスにも感染しやすくなりますので注意が必要です。
症状が軽いうちはまぶたの皮膚がカサカサして、あかいまだらが出てくる程度ですが、症状が進むとまぶたの皮膚が厚くなって硬くなります。
眼瞼炎の治療法
眼瞼炎の治療で一番重要なのは”まぶたを清潔にしておく”ことが重要です。
まずはまぶたを清潔にしながら、原因によって、点眼薬や軟膏薬、ステロイド眼膏薬を使い分けながら炎症を抑えます。
症状が重症化していると、同時に抗ヒスタミン系の飲み薬も併用する場合もあるようです。
アトピーと関係ある目の病気
その2:アトピー性角結膜炎(角結膜炎)
目に起きるいろいろなアレルギー疾患の総称を”アレルギー性結膜疾患”と呼び、アトピー性皮膚炎が原因で起きた場合は”アトピー性角結膜炎”と呼ばれます。
アトピー性角結膜炎の原因
原因はその名の通りアトピー性皮膚炎から併発して角結膜に炎症をおこします。
アトピー性角結膜炎の症状
症状も他のアレルギー性角結膜炎と同じく、目のかゆみ、目の充血、目やにが出る、目がゴロゴロするなどです。
また、まぶたの皮膚が厚くなったり感染をおこしたりすると、涙の量やまばたきの回数が減ってきます。
すると角膜を保護してくれる作用が低下してしまいますので、角膜びらんや点状表層角膜症を発症することもありますので注意してください。
(画像があまりにもグロかったので載せてません。興味のある方は検索してください・・・)
ちなみに春から夏にかけて発症する重度のアレルギー性角結膜炎のことを”春季カタル”と呼び、春季カタルの患者の70%の人がアトピー性皮膚炎の症状のある方と言われています。
アトピー性角結膜炎の治療法
アトピー性角結膜炎の治療法の基本は点眼薬や軟膏薬、ステロイド眼膏薬です。
重度になるとステロイドを含んだ薬液を結膜に注射したり角膜掻爬(かくまくそうは)と呼ばれる外科的な処置(角膜を薄く削るような手術)をすることもあります。
また、アトピー性角結膜炎の方の多くはダニ過敏症と言われていますので、日頃の予防の1つとしてダニ対策も有効です。
アトピーと関係ある目の病気
その3:円錐角膜(えんすいかくまく)
こちらはあまり聞きなれない病名ですね。
円錐角膜が発症するのは男性は6,500人に1人、女性では17,500人に1人ともいわれています。
アトピー性皮膚炎の人でも発症する確率は0.5%程とあまり高くないように感じるでしょう。
ですが、アトピーでない方と比べた場合、確率は10倍以上とかなり高いのです。
アトピーの方は眼をこするくせがあります。眼をこすることにより外的圧力が眼球にかかり角膜は突出しやすくなり、さらに網膜剥離を引き起こす原因ともなるので注意が必要です。
円錐角膜の原因
原因はいまだに解明していないようですが、顔にアトピーの症状が出ていると、目をこする事が多いので、それによって眼球に圧力が加わって突出しやすくなるという説もあるようです。
ちなみに思春期頃に発症して徐々に進行していくといわれています。
円錐角膜の症状
両目の角膜より少し下が薄くなり、その名の通り円錐状に突き出てくる病気です。
症状としては角膜が白く濁ってきて、失明することはありませんが視力が低下します。
円錐角膜の治療法
一般的な治療法としては、7~8割の方は専用のハードコンタクトレンズを装着することで日常生活に支障なく生活できます。
円錐角膜で失明することはないとされていますが、病気が進行すると急性角膜水腫となる場合があります。
急性角膜水腫が重症化すると角膜に穴が開いて目の中の水が漏れてしまいますので、眼科で適切な処置をしないと感染症にかかり失明する恐れもあるので安心はできません。
ちなみに、残念ながら角膜混濁は角膜移植をしない限り治すことはできません!
アトピーと関係ある目の病気
その4:アトピー性白内障
よく水晶体はカメラのレンズに例えられますね。
白内障は水晶体が白く濁ってしまう病気で、一番の理由として加齢があげられますが、他にも先天性の白内障や糖尿病、外傷によって白内障になることもあります。
アトピー性皮膚炎による白内障もアトピーの目の病気の代表的な合併症のひとつです。
アトピー性白内障の原因
アトピー性皮膚炎の方がどうして白内障を併発させるのか・・・その原因はいまだに判明していません。
ですがアトピーにかかっている時期が長く、顔のアトピーの症状が重い人ほど白内障になる可能性が高いといわれています。
可能性として考えられるのは、やはりかゆみで目をこすったり叩いたりするのが関係している可能性もあるかもしれません。
アトピー性白内障の症状
アトピー性の白内障の症状自体は物が二重に見えたり、かすんで見えたり、景色がまぶしく見えるなどです。
進行すると視力も低下します。
これらの症状は加齢などによる白内障と変わりはありませんが、水晶体の濁り方に特徴があり、アトピー性白内障の水晶体の濁り方は水晶体の厚い部分に星形やクローバー状に混濁(にごり)が見られます。
そしてアトピー性の白内障の特徴として、水晶体全体が濁ってしまう状態まであまり時間がかからないということです。
アトピー性白内障の治療法
アトピー性の白内障の治療法も年齢による白内障の治療も基本的には同じです。
薬での治療か生活に支障が出ているようであれば手術になります。
手術は濁った水晶体を取り除き、人工の水晶体を入れて終了です。
ですが、アトピー性の白内障の手術の場合いくつか問題もあるようです。
まず、アトピー性の白内障の場合、網膜剥離や網膜裂孔といった違う目の病気を併発している場合があり、その場合は併発している目の病気も一緒に治療する必要があります。
また合併症によっては人工のレンズを入れない方がいい場合もあります。
そして加齢による白内障よりも技術的に難しくなることもあるようです。
理由は加齢による白内障とは違い、水晶体を動かすチン小帯という部分が大きく動くので、その分手術が難しく術創も大きくなります。
アトピーと関係ある目の病気
その5:網膜剥離(もうまくはくり)
網膜剥離は聞いた方が多いのではないでしょうか。
ボクサーにとって致命傷ともなってしまう目の病気ですよね。
網膜剥離になると、ボクサーは引退を余儀なくされます(今では復帰できる場合もあるようですが)。
冒頭でもお話しましたが、私の先輩がまさにアトピーが原因で網膜剥離になってしまったんです。
顔のアトピーが続くと網膜剥離になってしまう可能性がありますので、本当に気をつけてくださいね。
網膜剥離の原因
これも原因はわかっていません。
一説によると遺伝や生まれつき網膜が弱かったり、慢性的な炎症があったりなどが網膜剥離の可能性を高めているといわれていますが因果関係は明らかになっていません。
ただ、ボクサーのように顏(特に目の周り)に日常的に衝撃がかかると網膜剥離を発症してしまう恐れがあります。
顔のアトピーで悩まされている人は無意識のうちに目の周りをかいたり叩いたりしている事があり、その刺激が網膜剥離を発症してしまう要因というお医者さんもいるようです
それを裏付けるかのように網膜剥離の方には目の周りの皮膚炎の症状が重い方が多いといわれています。
網膜剥離の症状
水晶体がカメラのレンズに例えられるように、網膜もカメラのフィルムに例えられます。
この網膜が土台(網膜色素上皮細胞)からはがれている状態が網膜剥離です。
網膜がはがれていると栄養が届かなくなるので、本来の機能を果たすことができませんので、症状としてはがれた網膜にあたる部分の視野が欠けてしまいます。
そして網膜の中心ともいえる黄斑部がはがれてしまうと、目がほとんど見えなくなってしまいます。
網膜剥離の治療法
アトピーの網膜剥離の約70%の人は15~25才と若い世代で、さらに約40%の人は両目に網膜剥離を発症しています。
しかも思春期を過ぎてもアトピーの症状が良くならない人に多いのです。
治療法としては手術しかありません。
顔のアトピーが長く続いている方は目の病気にも注意が必要
いかがでしたでしょうか、顔のアトピーが長く続いている方や症状が重い方は目の病気にも注意をしなければいけないんです。
特に目のまわりにかゆみや炎症が出ている方は特に注意が必要ですね。
アトピーの症状が顔に出やすい方や目のまわりをかいてしまう方は眼科も定期的に受診した方がいいですね。
目の病気は初期症状がわかりにくいことがあります。
特にアトピーっ子は症状が出て相談しようとしても、あまり経験のない症状だと思うので、うまく伝えられないことがあります。
ですので両親が”アトピーと目の病気の関係性”について知っておくだけでもいいでしょう。
万が一あなたのお子さんが目に違和感を訴えているなら、すぐに眼科に連れて行った方が無難です。
まとめ:顔のアトピーは予防、早期対策がおすすめ!
いかがでしたか?
アトピーと目の病気の関係性について驚かれた方も多いのではないでしょうか。
しかも併発する目の病気がとんでもなく重い・・・(@_@
うちの子は今のところ顔のアトピーはほとんどないのですが、正直調べていて怖くなりました。
悪いことは言いませんので、顔を含めて日頃のスキンケアは欠かさずやっておいて、少しでも症状を悪化させないようにしましょうね。
これからうちの子も顔のアトピー対策をするようにします・・・。
まずは先日ゲットした【ファムズベビー】を顔に塗って保湿力を高めようと思います(^^)
ファムズベビーは保湿剤ではなく皮膚を保護する機能が抜群に優れているスキンケアアイテムです。
あなたのお子さんが顔のアトピーにそんなに苦労していないのであれば、ファムズベビーだけで潤いを保護しておくだけでも予防対策になるでしょう。
顔のアトピーが気になるのであれば、薬を塗った上にファムズベビーを塗ると、薬を効果的に浸透させるのに一役買ってくれるでしょう。
うちの子は手のアトピーで苦労していましたが、病院の薬とファムズベビーを併用したらビックリするくらい早く効果が出てきましたよ(^^♪
うちの子にファムズベビーを実際に使った体験談はこちらです>>
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とアトピー治療終了の太鼓判をいただきました!
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