こんにちは。管理人のハルです。
保湿やスキンケアをしてもあなたのお子さんのアトピーがあまり良くならないと感じていませんか?
もしそのように感じているなら、もしかすると原因は他にあるかもしれません。
ひょっとしてご家族のどなたかがタバコを吸っていませんか?タバコの煙は子供の体だけではなく肌にもよくありません。
タバコを吸っている方は受動喫煙に気をつけているかもしれませんが、実は受動喫煙に気をつけるだけではだめなのです。
今回はタバコが及ぼすアトピーへの悪影響についてのお話です。
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まずは知っておきたいタバコの害
タバコは体に良くないことは誰でもご存知ですよね。ですがなぜ体に害があるのかを知っている人はすくないと思います。まずはタバコのもたらす基本的な悪影響について紹介しましょう。
1、タバコに含まれる有害物質
タバコの煙には様々な有害物質が含まれており、その数はなんと4,000種類に及ぶと言われていて、そのうち200種類は人間が摂取してはいけない致死性有害化学物質も含まれています。代表的な有害物質としてトルエンやヒ素、シアン化水素、ホルムアルデヒドなどです。

また、タバコの煙に含まれる成分のうち60種類は発がん性物質が含まれているのです。
2、タバコがもたらす病気
これだけ有害な物質が含まれているので体に良いわけがありません。タバコを吸うことでがんのリスクは高まるのはもちろん、様々な病気を引き起こすのです。
タバコの成分は肺から全身に回っていきますので、肺への影響はもとより心臓にも大きな負担をかけているので、肺がんや心疾患はもちろん、高血圧、動脈硬化、糖尿病、ぜんそく、胃潰瘍、骨粗しょう症、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの病気を引き起こします。
3、タバコを吸うことでおこる身体的影響
タバコを吸うことは病気のリスクを高めるだけではありません。喫煙を続けることで体の色んな部分に影響が出てきます。
よく知られているのがビタミンCの破壊です。ビタミンCは新陳代謝の活性化、生活習慣病や老化の防止などに必要なのですが、タバコを吸うことでビタミンCが破壊されて不足してしまいます。
すると肌にハリや潤いがなくなり、肌が荒れてしまい「スモーキングスキン」と呼ばれる喫煙者特有の肌の状態になりがちです。肌の状態が悪くなるのでアトピーの方は特にその影響を受けることになるでしょう。

4、タバコがアトピーに与える影響
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があります。血管が収縮するので血流が悪くなり栄養素が届きにくくなりアトピーが悪化しやすくなります。
さらにタバコに含まれる物質の中には、アトピーの大敵ともいえるアレルゲンになる物質も含まれていますので、タバコの煙が原因でかゆみが出てしまう恐れもあります。
このように、タバコが人体に与える影響はとても大きいのです。しかもこれらはすべて悪影響ばかりで良いことは一つもありません。
タバコを吸うことはまさに『百害あって一利なし』なのです。
受動喫煙よりもやっかいな”サードハンドスモーク”
ここまではタバコを吸う人の悪影響が中心でしたが、間接的な影響もあります。
タバコを吸わない非喫煙者が喫煙者と同じような影響を受けてしまう受動喫煙はご存知でしょう。タバコの煙を吸うことで、タバコを吸った時と同じリスクを被るのが受動喫煙です。
ですが、それ以上に厄介なのが「サードハンドスモーク」といわれる三次喫煙です。
これはタバコのニコチンが部屋の壁や家具、繊維などに残留し、それが大気中の亜硝酸と反応し発がん物質であるニトロソアミンがつくられ人体に影響を及ぼすことです。
ですので誰かが室内で喫煙することによって、ニコチンが長時間室内に滞留し、第三者に影響を及ぼすということになります。
いくら換気扇の下でタバコを吸っていても、空中に飛散したタバコの有害物質は壁や家具に付着します。その付着したニコチンがアトピーっ子に影響を与えてしまうのです。
アトピーっ子がタバコの影響を受けないためには?
では、アトピーっ子が受動喫煙やサードハンドスモークの影響を受けないためにはどうすればいいのでしょうか。
まず一番基本となるのが「室内(自宅)でタバコを吸わない」ことです。
いくら換気扇の下やベランダで吸っても、衣類や髪・皮膚に付着した有害物質は室内に飛散しますので、タバコを1本吸ったら、アトピーっ子の近くに行く前にシャワーを浴びて、衣類を着替えなければいけません。
ですがそれでもしばらくの間は近づくことは出来ません。呼気の中にニコチンは含まれているからです。
といったように、サードハンドスモーク対策を本気で行うのはハッキリいって面倒極まりないです!
ですので、一番のおすすめは禁煙しかありませんね(笑)

まとめ:お子さんのアトピーが良くならない時はサードハンドスモークを疑ってみる
このようにタバコを吸う人が身近にいると、吸っていない子どもにも影響します。
タバコの有害物質は日常的に触れる機会の多い家具などにも長時間付着していますので、アトピーっ子はニコチンが付着した家具などに触れているということになります。
皮膚の弱いアトピーっ子が長時間外のある物質にさらされているとやはり影響が出てしまうこともありますので、やはり禁煙が一番といえるでしょう。
もしあなたが喫煙者なら、お子さんのために禁煙するのが良いかもしれませんね。
先日主治医から
「アトピーもう治ったね」
とアトピー治療終了の太鼓判をいただきました!
7年かかった我が家のアトピー治療で意識したこと、ビフォーアフターはこちらをご覧ください!
