こんにちは!今日は絶好の執筆日和。
なぜなら北海道は猛吹雪…。住宅地なのに窓の外はホワイトアウト…。
管理人のハルです。
「子供がひどく痒がっていて何とかしてあげたい」「子供のアトピー肌が痛々しい…」
アトピーっ子もつらい思いをしていますが、アトピーが長引けば長引くほどお母さんやお父さんの精神的ストレスも大きくなってくるのではないでしょうか。
わが家も子供のアトピーの症状が全然良くならす、一時期ストレスで夫婦間の関係も最悪になってしまったことがあります。そんな辛い時期もなんとか乗り切ることができました。
今回は子供のアトピーで辛い思いをしているお母さんお父さんのために、我が家流の「親が精神的に悩みすぎないためのアトピーとの向き合い方」を紹介します。
「私達夫婦がこの辛い時期をどうやって乗り切ったか?」といった話なので、直接アトピーの治療に関する事ではないのですが、今まさにこの状態で悩んでいる方の参考になれば幸いです。
今回の話は私のプロフィール以前のプロローグ的な話です。
見出し
子供のアトピーでイラッとする時はどんな時?
実際うちの子は3歳~6歳くらいまでがアトピーのピークで、とにかくひどいかゆみに悩まされていました。
本人が一番大変なんですが親も大変です。夜中に何度も起きる子供を介抱したり、日に何度も薬を塗ったりしないといけないので本当にイライラしていたことを覚えています。私が一番つらかった時は子どもの存在自体が重荷に感じるようになったことでした…。
実際に自分はどんな時にイラッとしたのかを振り返ってみました。
あなたはこんな時イラッときませんでしたか?
かゆみがひどくて親子で眠れない時
アトピーでまっさきに解消したい症状はかゆみがとにかくひどい事ではないでしょうか。アトピー性皮膚炎もかゆみの症状さえなければ、こんなにもつらい思いをしないのでは?と思ってしまいます。
いつ襲ってくるかわからないかゆみは夜中も容赦なく襲ってきますよね。眠っていても子供はあまりのかゆさで起きてしまうこともあります。
ボリボリ…ボリボリ…
身体中掻きむしる音で何度も目が覚めるので子供も親も熟睡できません。

それが毎日続くと睡眠不足からイライラが積もります。もちろん親子で睡眠不足なので当時はみんなイライラしてました。
全然良くなる気配がない
「アトピー治療はすぐに効果は出ない」「長い時間をかけて少しずつ良くなっていく」もちろん理解してますよ。
頭では理解はしているんです。
でも毎日毎日薬を塗り続けてても良くなっているのがほとんど実感できないので、「なんで良くならないの?」「ホントに治るのか」とあせったり不安になったり。
特に冬場は症状がひどかったので余計にイラッとすることもありましたが、これは病院を変えたことでかなり解消されました。
周りの人の目
特に顔に症状が出ていた時に電車に乗っていたりすると周りの人の視線がイラッとさせることがありました。中には「近づかないでよ!」と言わんばかりに嫌な顔をしたりする心ない人もいます。
『感染しないわ!アホか!』
と叫んでやりたくなります。
うちの子は当時3歳くらいだったのでまだよかったですが、あの冷ややかな視線は子供も傷つけかねません。
うちの子には「見た目で差別や偏見を持たない」子供に育ってほしいなぁと思ってます。
もちろんそんな視線ばかりではなく「大変だけど頑張ってね」と声を掛けてくれる人もいましたよ(ご年配のおばあちゃんが多かったですね)
わがままばかり言う。我慢しない。
子供って大きくなるにつれてわがままになってきませんか?言葉を覚えてくると意思表示もしっかりしてくるので、「あれキライ!」「これヤダ!」なんて余計にハッキリ言ってきます。
特にアトピーの治療に関してわがままを言われると「アンタのためにやってんのに!」と余計にイライラが…。

でも、アトピーでなくても子供は基本的にわがままなんですよね。単にアトピーが原因でストレスが溜まると関連付けているだけだったりもします。
この辺がアトピーっ子を持つ私のイライラの原因と悩みでした。
そしてストレスが溜まりに溜まったとき、ついに私は父親失格の最低の行動をとってしまったのです。
ついにやってしまった親失格なこと
子供がひどいかゆみで夜中に何度も起きることで本人も私たち夫婦も睡眠不足に悩まされていました。ストレスもどんどん溜まっていき肉体的、精神的に限界が近づくと、私の子どもに対しての見方も変わってくるようになりました。
いったいどんな風に変わってきたか?
それは
【子供の存在が邪魔に感じる】
ようになってきたのです。
子供は相変わらずの調子で「かゆい!」「薬イヤ!」「病院行きたくない!」とわがままのオンパレード。
親としては早く治してあげたいのに、子供はわがままばっかり…。
こんな日が半年…1年と続いたある日、ついに私は絶対に言ってはいけない言葉を子供に言ってしまいました。
『お前なんか生まれてこなきゃよかったのに…』
すぐに我に返り後悔しました。
『子供は悪くない』『好きでアトピーになってるわけじゃない』『一番辛いのは本人』ということは理解しているつもりだったのに、後先考えず怒りにまかせて言葉で子供を傷つけてしまったのです。
『つい口走ってしまった』では済まされません。冷静になればなるほど取り返しのつかないことをしてしまったと自分を責めたのですが、時すでに遅し。
子供を痛めつけた私の言葉の暴力の代償は子供に行ってしまったのです。
子供のストレスも最高潮に。その結果。
子供に言葉の暴力をしてしまったことを妻に本気で怒られ、ますます後悔しながらもアトピーの治療はそれでも毎日行っていましたが、言葉の暴力をふるってから、私は子供にとって「恐怖の存在」でしかなかったのです。
私が帰ってきても目を合わせてくれなくなり、親子の会話もほとんどしなくなりました。
ひどい時には妻の陰に隠れて私から距離をおくように…。
『本当に申し訳ない』と思ってもその言葉をなかった事にはできません。親に『自分はいらない』と言われたのです。
家族の中で一番明るかった子供が一番おとなしくなってしまいました。

そして子供は精神的ストレスからチック症を発症してしまい、アトピーに加えチック症でも悩むことに。
この頃は自分を責める以外なにもできませんでした。
反省して後悔して考えたアトピーとの向き合い方。
子供のアトピーで家族が辛い思いをしている中、自分の一言でさらに辛い思いをさせてしまい、家族関係は最悪なものに…。
自分のしてしまった事に心底反省と後悔をして、一瞬「自分がいなくなれば少しはマシになるのかな」とも考えましたが、それではただの責任逃れ。
じゃあどうしたらいいのかを自分なりに考え、妻と一緒にアトピー治療についてじっくり話し合い、我が家流のアトピーとの向き合い方を決めることにしました。
一番辛いのは子供
「一番辛いのは子供」
アトピーっ子を持つ親ならあたり前かもしれませんが、この「あたり前」をあたり前に考えられるようになるのは実はけっこう難しいんです。なぜならアトピー治療で辛い思いをしているのは親も同じだからです。
私たち親も大変ですが「一番辛いのは子供」。
治療は夫婦で交代できるけど、アトピーで苦しんでる本人の代わりはできないんだということを夫婦で忘れないことで、子供に負担をかけない解決策が生まれてきました。
例えば子供がひどいかゆみで眠れない時が続き、妻が睡眠不足になった時は父親の私と子供が同じ部屋で寝て、妻は別室で寝るとか、病院に行く時もできるだけ交代制にするとかですね。
時間はかかるけど必ず良くなる
小さい子供はアトピーが一体なんなのかすら理解していないと思います。ですが大きくなるにつれ子供は自分のアトピーについて少しずつ理解してきます。そんな時に「アトピーは治らない」と思わせてしまうような言動は絶対にしないようにしました。
子供に「アトピーって治るの?」と今でも時々聞かれますが、「時間はかかるけど絶対治るよ」と答えています。
親が治る(治す)と信じていないと、子供のアトピーが治るのに時間がかかってしまいます。
なぜなら子供は治療法について自分で調べたり選択することができないからです。
色々試してみる
皮膚科の治療以外にも色んな民間療法があります。もちろん基本は病院の治療でいいのですが、病院治療に影響しない程度の民間療法を試してみることをおすすめします。
病院で処方される薬が効く子供もいれば効かない子供がいるように、民間療法もその子に合った方法があると思ったからです。
ネットで「○○がアトピーに効く」とあるとその商品を調べて、試してみる価値はあるのかを判断して購入しています。購入の基準はネットの口コミはあくまでも参考にして、重要視しているのは商品の成分表。そして「試す価値があるか」で判断しています。
過去にヨーグルトやホホバオイル、アトピーに効くと噂のベビーローションなどいろいろなものを試してみましたがうちの子には合わなかったようです。
いろいろ試していくとあなたの子に合ったものが見つかるかもしれませんが、試してみないと可能性はゼロです。「子供は治療法について自分で調べて選択することができないなら親がやれることを最大限やってみよう」と夫婦で決めたのです。
現在うちの子は主治医の先生にも了解をもらって病院の薬と一緒に保湿に力を入れています。「アトピーには保湿がいい」ということを耳にしたから試してみる価値があると判断したからです。
良くなった事にとことん意識を向ける
人って「アトピーが悪化した」とか、どうしても悪いことに目が行きがちですよね。
私もそうです「良くならない」という所に意識がいってしまい、焦りと不安を感じてストレスを溜めてしまっていたんです。
トータル的に良くなっていなかったとしても、その中でちょっとでも良くなったことは必ずあるはずです。そこに目を向けて、子供と一緒に喜ぶことにしました。
ちょっと大げさかもしれませんが、子供の前で「お!おしりのカサカサだいぶイイ感じだよ!」「ひっかき傷なくなったね!」といった感じで、少しでも「良くなってきている」事を子供にアピールしています。
そうすることで子供も希望を持ってくれるようになりました。子供も「治るまであと少し」が見えてくると病院の治療も前向きになったんです!これは大きな収穫でした!
これが我が家のアトピー治療の考えになってます。アトピー自体は長くて辛いものかもしれません。それでも「少しでも前向きにとらえて治療していこう」と考えるようにしました。
まとめ:アトピーっ子を持つご両親へ
ハッキリ言ってアトピー性皮膚炎は治るまで時間がかかる皮膚のトラブルです。
うちの子もアトピーと付き合うようになってもうすぐ6年くらい経ちます。完治はしていませんが今ではだいぶ良くなってきました。
長い間アトピーと向き合っていると本人も親も少しずつストレスが溜まってくる時もあります。もしかすると私のように「子供が重荷になる」と思っている方もいるかもしれません。
ですが決して子供を責めないでください。イライラを子供にぶつけないでください。
子供にぶつけてしまうとあなたがさらに辛い思いをする事になりますし、
一番辛いのはアトピーっ子本人です。
子供がアトピーで苦しんでいる姿を見ると本当に辛い気持になります。でも悲しんでいるだけでは解決しません。親ができる事はアトピー治療をもっと前向きに考えて欲しいんです。
「良くならない」と思っていても、少しは良くなっている時もあると思います。そこに目を向けてみてください。そうする事で「良くなった」事を実感できます。
治療についても前向きにとらえてください。どれがあなたの子どもに合った治療かわかりません。
何年も同じ病院に通っても症状が改善しないなら病院を変えてみると変わるかもしれません(うちの子がそうでした)。
民間療法も治療の邪魔にならない程度に色々試してみるのもいいでしょう。もし合わなかったら違う方法を探すくらいの軽い気持ちでいた方がストレスになりません。
大丈夫!きっと良くなる元気を出そう!
先日主治医から
「アトピーもう治ったね」
とアトピー治療終了の太鼓判をいただきました!
7年かかった我が家のアトピー治療で意識したこと、ビフォーアフターはこちらをご覧ください!
